平成10年度チップサービスの案内
目次
- チップ試作および申込条件
- 試作チップの種類
- 試作日程
- 試作料金
- センターからのお願い
- チップ試作申込
- LPGA試作に関して
平成10年度第2回NEL チップ試作の日程が変更になる可能性があります。
本ページにて最新情報をお知らせ致しますので、試作を検討されている方は
ご注意下さい。
チップ試作および申込条件
- VDEC試作サービスによるチップ試作のユーザは大学、高専の教官およびその
監督下の学生、研究員(受託研究員、客員研究員)、研究補佐員
および特別研究員に限定いたします。
- チップ試作の利用目的は学部教育および大学院教育研究に限ります。
- 民間との共同研究、受託研究については、文部省の定める共同研究あるいは
受託研究として正式に認められたもので、かつ研究の主体と基本アイデアが
大学、高専側にあるものに限ります。
- 特許の検証あるいは特許取得を前提とした、設計、チップ試作については、
所有権の50%以上が大学、高専教官あるいは国側にあるもの、あるいは
それが見込まれるものに限る。
【許容されないものの例】
- 民間側で直接設計したもののチップ試作
- 民間側で基本仕様が作成され、大学・高専へ委託された
設計やチップ試作
- 民間側の所有する特許やアイデアに基づく設計で、
成果物が民間に返される予定の設計やチップ試作
その他グレイゾーンと思われるものはVDECで個別に判断致します。
- チップ設計様式はマスクデータ(GDS-II)を用いたフルカスタムインターフェース
とし、設計締め切り期限までにセンターの
VDECホスト計算機上にて
別途指定する設計データ提出コマンドによる設計チェックが
満たされたデータのみを受け付けることとします。平成10年度より
新たに 0.6um CMOSのサービスを開始致しました。
平成10年10月よりLPGAの試作サービスを開始致します。申込方法、データ提出方法などが
他のチップ試作と異なっておりますので、詳細は以下を参照下さい。
なお、平成9年度と一部試作条件値段などが変更になりましたのでご注意下さい。
- チップ支払に関しては、国立大学校費、科学研究補助金、委任経理金等に
より別途定められた様式(現在準備中)
の書類をもちい遅滞無く支払いを行って頂くことになります。
但し、モトローラ第3、4回試作、ローム第2回試作については納品の関係で支払は
平成11年度になりますので、申し込み、および支払予算に関して注意をお願い致します。
- 試作申し込みの方とは別途書類にて個別に簡単な秘密保持契約を
結ばせていただきます。
- パッケージ、ピン数、パッド位置等は設計ルールで指定されます。特に、
パッド位置に関しては、センターの提供するパッドフレームを
変更無く使用して頂く事になります。
- トランジスタのパラメータ等の設計および検証に必要となるデータは
設計規則と合わせてセンターから提供致しますので、
トランジスタパラメータを測定するTEG等をチップ内に独自に設ける
必要はありません。
- チップ試作申込を行なって頂きますと、ホスト計算機のアカウントを発行致します(但し処理は通常月末)。
ホスト計算機の利用期間は、試作申込から、チップ納品までとさせていただきますが、その間
設計、検証などにて御利用下さい。
- チップ試作申込を行なって頂きますと、hspiceを利用できるようにいたします。(但し処理は通常月末)。
hspiceの利用期間は、試作申込から、チップ納品までとさせていただきますが、その間
検証などに御利用下さい。hspiceの利用にあたっては、VDECにて配布しているCAD(cadence など)の
申込の際に登録されている計算機(IPアドレス)により制限を行ないます。またバイナリの配布は
Web上でのみとさせていただきます。
試作チップの種類
- CMOS 1.2um (日本モトローラ株式会社)
- PolySi: 2層
- メタル配線: 2層
チップ サイズ パッド を含む |
信号 ピン 数 |
パッケージ |
備考 |
2.3mm 角 |
34 |
QFP80 |
納品サンプル数
セラミックパッケージ: 7パッケージ以上 ベアチップ: 13チップ以上 |
4.8mm 角 |
83 |
QFP160 |
納品サンプル数
セラミックパッケージ: 10パッケージ以上 ベアチップ: 10チップ以上 |
7.3mm 角 |
131 |
QFP208 |
納品サンプル数
セラミックパッケージ: 10パッケージ ベアチップ: 10チップ以上 |
- 提供可能ライブラリ:
- EXD社ライブラリ(東大VDEC版) (Verilog-XL, DesignCompier, AquariusXO)
- CMOS 0.5um (NTTエレクトロニクス株式会社)
- PolySi: 1層
- メタル配線: 2層
チップ サイズ パッド を含む |
信号 ピン 数 |
パッケージ |
備考 |
2.3mm 角 |
28 |
DIP48 |
納品サンプル数
セラミックパッケージ: 10個 ベアチップ: 10チップ以上
|
4.8mm 角 |
76 |
PGA120(13X13) |
- 提供可能ライブラリ:
- 京大P2lib(Verilog-XL, DesignCompiler, CellEnsamble)
- EXD社ライブラリ(九大/早稲田版) (Verilog-XL, VHDL, DesignCompier, CellEnsamble, AquariusXO)
- CMOS 0.6um (ローム株式会社)
- PolySi: 2層
- メタル配線: 3層
チップ サイズ パッド を含む |
信号 ピン 数 |
パッケージ |
備考 |
4.5mm 角 |
87 |
QFP160 |
納品サンプル数
プラスチックパッケージ: 10個(以上) ベアチップ: 10チップ(以上)
(但し希望者には別途 セラミックパッケージの 納品も可(費用別途))
|
9.5mm 角 |
159 |
QFP208 |
- 提供可能ライブラリ:
- Avant!社Passportライブラリ (Verilog-XL, VHDL, DesignCompier)
- EXD社ライブラリ(東大VDEC版) (Verilog-XL, DesignCompier, AquariusXO)
- LPGA (ソニー株式会社 / 株式会社東洋インキ)
試作日程
NELの第二回チップ試作に関してはファウンドリのプロセスライン更新に伴い中止ということと
なってしまいました。なお、99年早々に再開出来るとの見込みとなっております。
なお、NEL10月締切に向けて設計をされていた方の希望が多ければ、12月中旬設計締切で
ローム 0.6um のランを設けることも可能です。10月中に御希望を
ikeda@silicon.u-tokyo.ac.jpまで御連絡下さい。
なお、NEL(CMOS0.5u), モトローラ(CMOS1.2um)ともにチップ納品に関しては日程が多少遅れる可能性が
あります。またそれぞれの〆切は締切日の午前9時(時間厳守)と致します。
- CMOS 1.2um
回 |
申込開始 |
申込〆切 |
設計〆切 |
チップ納品 |
第1回(4.8mm角, 7.3mm角チップのみ) |
終了 |
終了 |
終了 |
終了 |
第2回(2.3mm角チップのみ) |
終了 |
終了 |
終了 |
終了 |
第3回(4.8mm角, 7.3mm角チップのみ) |
終了 |
終了 |
終了 |
平成7月12日完成 |
第4回(2.3mm角チップのみ) |
終了 |
終了 |
終了 |
平成7月12日完成 |
- CMOS 0.5um
回 |
申込開始 |
申込〆切 |
設計〆切 |
チップ納品 |
第1回 |
終了 |
終了 |
終了 |
平成10年9月20日(終了) |
第2回(中止) |
-- |
-- |
-- |
-- |
- CMOS 0.6um
回 |
申込開始 |
申込〆切 |
設計〆切 |
チップ納品 |
第1回 |
終了 |
終了 |
終了 |
平成10年10月27日(終了) |
第2回 |
終了 |
終了 |
終了 |
チップ完成(99.11.8) |
- LPGA
チップ試作料金
試作価格は変動する可能性があることを御了承下さい。
- CMOS 1.2um (日本モトローラ株式会社)
チップサイズ |
税抜価格(千円) |
2.3mm 角 |
66.5 |
4.8mm 角 |
230 |
7.3mm 角 |
451 |
- CMOS 0.5um (NTTエレクトロニクス株式会社)
- PolySi: 1層
- メタル配線: 2層
チップサイズ |
税抜価格(千円) |
2.3mm 角 |
150 |
4.8mm 角 |
600 |
- CMOS 0.6um (ローム株式会社)
- PolySi: 2層
- メタル配線: 3層
チップサイズ |
税抜価格(千円) |
4.5mm 角 |
240 |
9.0mm 角 |
950 |
ロームのセラミックパッケージ組み立て(開封可能)は1パッケージあたり3000円程度
となっております。セラミックパッケージの組み立ての希望は、設計データ提出の際に
申請して頂くようになっております。
支払書類は、チップ試作費と、組み立て代で別々の書類となりますのことを
御了承下さい。
- LPGA
センターからのお願い
本センターは教育界のみなさまのご支援や文部省をはじめと
する関係各位のご理解で発足し、半導体関係業界のご協力で運
営を開始することができました。
今後ともこの活動をもり立てていくために、みなさまの協力
を得て広く内外に宣伝していきたいと考えています。
つきましては本センターを通じて行ったチップ試作結果等を
論文誌・学会などで発表される際には、末尾あるいは脚注等の適当な箇所に
- NEL CMOS 0.5um チップの場合:
- 「本チップ試作は東京大学大規模集積システム設計教育研究センターを通し
NTTエレクトロニクス株式会社および大日本印刷株式会社の
協力で行われたものである。」
- "The VLSI chip in this study has been fabricated in the chip fabrication
program of VLSI Design and Education Center(VDEC), the University of Tokyo
with the collaboration by NTT Electronics Corporation and
Dai Nippon Printing Corporation."
- モトローラ CMOS 1.2um チップの場合:
- 「本チップ試作は東京大学大規模集積システム設計教育研究センターを通し
日本モトローラ(株)、大日本印刷(株)、および京セラ(株)の協力で行われたものである。」
- "The VLSI chip in this study has been fabricated in the chip fabrication
program of VLSI Design and Education Center(VDEC), the University of Tokyo
with the collaboration by Nippon Motorola LTD.,
Dai Nippon Printing Corporation, and KYOCERA Corporation."
- ローム CMOS 0.6um チップの場合:
- 「本チップ試作は東京大学大規模集積システム設計教育研究センターを通し
ローム(株)および凸版印刷(株)の協力で行われたものである。」
- "The VLSI chip in this study has been fabricated in the chip fabrication
program of VLSI Design and Education Center(VDEC), the University of Tokyo
with the collaboration by Rohm Corporation and
Toppan Printing Corporation."
- HITACHI CMOS 0.35um チップの場合:
- 「本チップ試作は東京大学大規模集積システム設計教育研究センターを通し
株式会社日立製作所および大日本印刷株式会社の協力で行われたものである。」
- "The VLSI chip in this study has been fabricated in the chip fabrication
program of VLSI Design and Education Center(VDEC), the University of Tokyo
with the collaboration by Hitachi Ltd. and Dai Nippon Printing Corporation."
と記載して頂けますようお願い致します。
また、年度末に、VDEC年報のチップ報告書として、簡単なチップの報告書の執筆を依頼
することになっておりますので、よろしくお願い致します。
チップ試作申込
- CMOS 1.2um
|
状況 |
第1回の申込 |
受付終了 |
第2回の申込 |
受付終了 |
第3回の申込 |
受付終了 |
第4回の申込 |
受付中 |
note: 第4回分は締切を過ぎておりますので、チップが埋まり次第受付終了とさせて頂きます。
- CMOS 0.5um
|
状況 |
第1回の申込 |
受付終了 |
第2回の申込 |
未受付 |
- CMOS 0.6um
|
状況 |
第1回の申込 |
受付終了 |
第2回の申込 |
受付終了 |
ロームのセラミックパッケージ組み立て(開封可能)は1パッケージあたり3000円程度
となっております。セラミックパッケージの組み立ての希望は、設計データ提出の際に
申請して頂くようになっております。
チップ申込に失敗する場合が見受けられます。申込後には必ず申込確認を行ない、
正しく申し込まれていることをご確認下さい。
チップ試作を申し込むにあたっては、あらかじめセンターが配布した
アカウントを用いる必要があります。
まだ登録されていない方は、以下の登録のページを用いて登録してください。
後日アカウントおよびパスワードをお知らせ致します。
LPGA試作に関して
- 試作チップの種類
SLP30000(ゲートサイズに応じて3種): ユーザブルゲート数: 20k-70k
品種名 | 搭載ゲート数 | 利用可能ゲート数 (目安) | IO数 |
SLP3109 | 36.8k | 20k | 256 |
SLP3116 | 66.7k | 40k | 374 |
SLP3387 | 137.2k | 70k | 456 |
CX2001(ゲートサイズに応じて4種):ユーザブルゲート数: RAMを含み20k-70k
品種名 | 搭載ゲート数 | 利用可能ゲート数 (目安) | IO数 | 最大メモリ[bit] (最大コンフィギュレーション数) |
CX2041 | 40k | 20k | 260 | 24k(最大6種) |
CX2081 | 96k | 48k | 380 | 32k(最大8種) |
CX2121 | 120k | 60k | ??? | ??? |
CX2201 | 196k | 70k | 556 | 96k(最大24種) |
- 電源電圧: 5V or 3.3Vもしくはその混成2電源
- 納品サンプル数: 2、追加で最大4個まで。
- パッケージ: チップサイズ(ダイサイズ)に応じて数品種の中から選択
- 動作周波数: 論理合成/シミュレーションの際のメインクロック周波数の上限を50MHzとする
- テストベクトル: 最大5万ベクトルとする。これを越える場合の費用は別途協議。
- 価格
- 試作費
- SLP3000: 価格は使用ダイにのみ依存
品種名 | 2個の価格(税抜:千円) | 追加サンプル費 1個あたり(税抜: 千円) |
SLP3109 | 1,300 | 200 |
SLP3216 | 1,500 | 250 |
SLP3387 | 2,000 | 300 |
- CX2001
品種名 | 価格 (US$/Logic Gate) | 価格 (US$/Memory Bit) | 最低発注金額 (US$/2個) | 追加サンプル費(3〜4個目) (US$/個) |
CX2041 | 0.4 | 0.4 | 15,000 | 1,500 |
CX2081 | 0.4 | 0.4 | 18,000 | 2,000 |
CX2121 | 0.4 | 0.4 | 18,000 | 2,500 |
CX2201 | 0.4 | 0.4 | 18,000 | 3,000 |
- 配置配線費用
1回目の配置配線は上記試作費用に含む。2回目以降の配置配線に関しては、SLP3000については1回あたり最大60万円、
CX2001については1回あたり最大100万円とし、その都度実費見積りにて対応。
- サポート費用
上述以外の実務ベースで、ユーザからの依頼により東洋インキ製造株式会社が直接ユーザの対応を行なう場合、
対象項目を両者協議の上で、有償で行ない、都度実費見積りにて対応する。
- 納期
データ承認後起算1カ月以内の納品とする。
- 設計フロー
詳細は設計キットと共に配布
日数(目安) | 項目 | ユーザ | データの流れ | VDEC | ソニー/東洋インキ |
数日 | 1. 設計キット要求 | ○ | ->(電子メール)-> | ○ | |
2. 守秘契約書 | ○ | <-(電子メール/FAX)<- | (○) | ○ |
数日 | 3. 守秘契約サイン | ○ | ->(FAX)-> | ○ | |
4. パスワード発行 | ○ | <-(電子メール)<- | (○) | ○ |
適宜 ただし試作申込は 実際の試作依頼の 1カ月前を目安とする。 仮設計データは提出データの P&R可能性を高めるための チェック目的。 | 5. 設計キット取得 | ○ | ->(FTP)-> | (○) | ○ |
6. 試作申込 | ○ | ->(FAX/電子メール)-> | ○ | |
7. 仮設計データ提出 | ○ | ->(FTP)-> | (○) | ○ |
1週間程度 | 8. 配置配線依頼 | ○ | ->(書面+FTP)-> | ○ | (○) |
9. 配置配線結果報告 | ○ | <-(書面/電子メール/電子媒体)<- | (○) | ○ |
1カ月以内 | 10. 試作依頼(試作承諾書) | ○ | ->(書面)-> | (○) | ○ |
11. 納品 | ○ | <-(送付)<- | | ○ |
VDEC Home Page / Univ. of Tokyo. /
www-admin@vdec.u-tokyo.ac.jp