ここで紹介する寄生パラメータの抽出では2層メタルを対象としています。抽
出するパラメータは以下に示す通りです
寄生トランジスタ
- n型トランジスタ(nfet)
- p型トランジスタ(pfet)
寄生抵抗
- メタル1、2をつなぐスルーホールの抵抗
- メタルと拡散をつなぐコンタクトーホールの抵抗
- ポリシリコン(ゲート)とメタルをつなぐコンタクトーホールの抵抗
寄生容量
- ポリシリコンゲート,基盤間の結合容量
- ポリシリコンゲート,拡散間の結合容量
- メタル,基盤間の結合容量
- メタル,拡散間の結合容量
- メタル,ポリシリコンゲート間の結合容量
- メタル1、2間の結合容量
手順へ
寄生パラメータ抽出の手順 
- 寄生パラメータ抽出に必要なものは
- テクノロジファイル
- ストリームデータ(GDSIIフォーマット)
- 抽出用のルールファイル
- Cadenseの設定ファイルをsourceしてから,icfbを起動します
%>icfb &
ウインドウが二つ立ち上がりますが小さい方(下図)だけを使います

- ストリームデータを読み込みます [file --> import --> stream]
Top Cell Nameを指定しない時は,すべてのセルがストリームインされます

正しく読み
込まれたら、指定したディレクトリにセルのレイアウトデータが展開されます
- セルのレイアウトをオープンします [file --> open]

レイアウト図のビューアー
が立ち上がります
- 寄生パラメータの抽出を行ないます
レイアウトビューア中で [verify
--> extract] と入力します
パラメータ抽出が実行され
るはずです
- シミュレーション用のツールバーを表示させます
レイアウトビューア
で[file --> simulation --> other] と入力します
- ネットリスト生成(初期設定)[simulation -->
initialize]
ここでは,シミュレーション用のワークディレクトリを指定
するだけです

- ネットリスト生成(コマンド実行)[simulation -->
netlist/simulate]

寄生抵抗,容量,トランジ
スタの接続関係を記述したネットリストが生成されます.
開発フローへ
Extraction
Edited by Tohru Ishihara